生活苦しいヤツは声あげろ 貧困たたきに抗議する新宿緊急デモ      S・M生(生活保護利用当事者)

 子どもの貧困問題を扱ったNHKのニュース番組で体験を語ったひとり親家庭の女子高校生がインターネット上で中傷され、人権を侵害された問題で、「生活苦しいヤツは声あげろ 貧困たたきに抗議する新宿緊急デモ」が27日、東京・新宿であった。最低賃金引き上げを求める若者グループ「AEQUITAS(エキタス)」が主催し、作家の雨宮処凛さんらも参加した。(毎日新聞電子版8月27日)

デモの出発前のジャーナリストの安田浩一氏、雨宮処凛氏と福島瑞穂議員、エキタスのメンバーによる「片山議員の議員の行為は許しがたい」「最低賃金1500円を勝ち取ろう」「今回の事についての情報をインターネットやSNSで拡散して行きましょう」と言った手短なスピーチのあと小雨がそぼ降る中新宿アルタ前の新宿駅東口広場を19時半前に出発しました。目視できた限りでは数百メートルに及ぶデモの列の長さから1000人程は参加していたように見受けられたのですが、主催者発表で500人だったそうです。デモ隊の前の方に若い人たち、真ん中よりうしろからしんがりを控えている多くが中高年以上の人達という構成はSEALDsの集会以来おなじみなパターンでした。
この後靖国通りの新宿大ガードをくぐり新宿駅西口前、甲州街道、伊勢丹横を通過し新宿通りから都電引き込み線跡地で流れ解散となりました。
途中、多くの参加者が配布されたプラカードを掲げ「貧困たたきは今すぐやめろ」「貧困知らない政治家いらない」「貧困なめるな」「片山さつきは議員を辞めろ」と掛け声を上げ行進するデモを沿道や歩道橋、ペデストリアンデッキ上からたくさんの人々が様子をうかがっていました。デモの通過直前に俄かに人が鈴なりになっていたので事前にデモの事は知らなかった人達だったのでしょう。SNSで事前に予告されアカウントには誹謗や揶揄をする書き込みも見られましたが、デモに対する物理的な妨害は無く恙なく進行しました。
サウンドデモは行わすドラムによる鳴り物のみという主催者の告知があって賑やかさはありませんでしたが、打楽器持参の参加者もいて熱気の籠った行進でした。途中随所に私服の類似する風体の撮影者が待ち構えていましたが、公安警察の関係者だったか野次馬だったかは判然としませんでした。
以上簡単な報告ではありますが多少気になる点を述べますと、SEALDsの集会に於けるような日本人に難解で発音困難な外国語によるシュプレヒコールの標語は無かったのですが、「貧困なめるな」とは当事者に向けられたものか為政者に向けられたものか判然としませんでした。「舐めるな・嘗めるな」では辛酸を嘗めると同様な意味から当事者に、「ナメルな」では支配層に向けられて威嚇する言葉となりますが、どちらだったのか良く分かりません。また、「生活苦しいヤツ」のヤツという呼称は「我々と奴ら」という風に従来明らかに支配層に向けられた侮蔑的呼称のはずですが、これを自らであるところの当事者に向けて呼びかけることには躊躇を感じていないかの様であることに違和感を覚えました。彼の巨大ネット掲示板のスレットタイトルやSNSのハッシュタグにこのような使用例が通例となっている事と、従来の慣用例を知らないことによってもはや違和感が無く流通しているのでしょうか。主催者の間でも議論の俎上には上らなかったのでしょうか。

最後に、今回の事象が発生後、このような大掛かりな抗議デモが迅速に行われた事は大変良かったと思います。メディアでも片山議員及びインターネット上での流言飛語の拡散に対し大半が批判的な論調であることにも今回の抗議行動が多大な貢献があったものと思います。片山議員も普段の饒舌さと打って変わり黙秘を決め込んでいる有様です。
撮影:S・M生

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